タルタルガ といえば大阪にある細幅靴専門店。
http://www.tartaruga.co.jp/
セミオーダーシューズということで大阪に足を伸ばすついででもないと試着すらできないのですが、東京でオーダー会を開いてくださるというので、もちろん、私、お友達を誘っていってきました!
[17回]
とりあえず大阪までの往復の新幹線代はお得と考えて、合ってる感じがしたらオーダーする!と心に決めました。(とにかく何でもチャレンジしないとわからないですからね!)
大阪の店舗にいけば沢山の靴、デザインがあるのですが、オーダー会で試着できるのはいくつかの限定されたデザイン。
オーダー会の詳細はこちらに記載されています。
<オーダー会概要>
http://tartaruga.blog87.fc2.com/blog-date-20130415.html
<オーダー会の様子>
http://tartaruga.blog87.fc2.com/blog-entry-363.html
結果的に申し上げますと、私、「タルタルガでも追いつかない細い方の部類」でした。あはは・・・。
しかし、遠方の為に履いてみることができない方が多くいらっしゃると思いますので、どのような靴だったか、自分の感想を掲載しておきます。
計測会の会場に入ると、会場内は周り中にカラフルな細幅靴がディスプレーされており、ちょっと感動ものです。
最初にフットプリントと各部の計測を行ないます。
フットプリントをみてのショップ店員さん
「足が細い割に足裏のトラブル少ないですね・・・」
(はい、それだけが自慢です)
足囲の測り方がおもしろい(うろ覚えですが、立ってだったか座ってだったか)
普通に測ったサイズ、少しきつめに絞ったサイズ、きつめに絞ったサイズの3つを測ります。
タルタルガ基準でのわたしの足囲は「4A」
※あくまでタルタルガ基準です。
実は、タルタルガさんの靴は一番細いもので、タルタルガ基準の3Aなのです。
タルタルガさんの特徴は、デザイン・そして木型。
基本はデザイナーさんのお店で、女性には女性らしい靴を履いてもらいたいという気持ちが強い方だと言うのがとてもよく伝わりました。できるだけ女性らしいもの、女性らしいカラーをお勧めされます。
細足木型をお持ちで、違うデザインを同じ木型で作っていらっしゃるので、もし一つの木型で合うものがあれば、同じ木型の他のデザインも足に合いやすい可能性が高くなります。木型によりワイズが3Aのものがあったり、2Aのものがあったりするとのことです。一つのデザインに幅展開はありません。そわたしが確認できていないだけかもしれませんが、足に合わせて修正したりはないようです。
気に入った靴があれば、様々な皮から好きなものを組み合わせてデザインすることができ、細幅靴というと限られた色から選ぶことしかできない場合が多いのに、様々な選択肢が提示されて本当に感激して帰られる方もいらっしゃったそうです。
「靴が選べるなんて!」と。
確かに、色が違うだけで別の靴のように見えるので、同じ靴でも足に合えばいくつも作ろうという気持ちになる方もいらっしゃるかも。それに大阪に行けばもっともっと種類がある訳です。A以下の幅の靴がこんなに選べる、しかもデザインのあるものが!これはとてもすばらしいことだと思いました。大抵カラーオーダーができる靴屋でもサンプルシューズは、シンプルなものばかりですし、すべて真っ黒というのが多い。カラフルで、特に何色もの皮を使ったデザインの靴が選べるということ、これは私にとっても新鮮な驚きがありました。
それから、細幅の靴は靴だけを見ると普通に売っている靴とバランスが違いちょっとピンと来ないのですが、履いてみると実に素敵に見えるのです。
しかし、わたし自身にとっては、今回の東京オーダー会に持ってきていただいた靴は、やはり足囲がゆるく、第一甲の一点で止まっている感覚。
まだ第一甲全体とかで止まっていればちょっと考えたのですが、点で止まっている感覚があったのでこれが履いていてどうなるのかわからないため断念することにしました。
(神戸屋さんに持って行けば履けるとは思ったのですが、それはぴったりの靴ではないっていうことなので・・・)
甲を被うタイプで、甲部分が締められたことで足囲も締められて細くなったのかもしれません・・・
ちょっとびっくりしたのは、ゆるいというとすぐ足長がワンサイズ下のものを持ってきてくださること。ボールのチェックをするわけでもなく、フィッティングが完全に顧客にまかされているところは既製靴に近い感覚だと感じました。
わたしより若干、幅大きめ、ただし、第一甲が低めのお友達は2Aサイズのレースアップシューズを購入されました。仲良くしているお友達の中ではかなりサイズが近いのですが、なぜか靴の履き感が全然違っていてわたしがいい感じと思うと、彼女はちょっとえーっなってしまう。逆もまた然り。です。
彼女はまずヒールが高いのはちょっと・・・ということ。レースアップシューズは履いた感じがよかったようなのです。すごく履き感にこだわりがあるので、ぴったりのものになってくるといいなあと思いました。
で、彼女が苦労したのはココから。
アッパーの皮の色選びです。一色ならともかく二色のコンビカラーを選択しなくてはいけないのが結構辛かったみたい。
確かに小さな皮の切れ端からデザインを思い浮かべるのすら難しいのに、それの組み合わせをシミュレーションしてどれがいいか考えるのは非常に難しい。
まずはできるだけ落ち着いたものをと考えて一色で作ろうとしても、デザイナーさんは、二色のコンビを一色でつくるなんてダメダメ!せっかくなのでできるだけかわいいヤツを!とお勧めされます。
悩んだあげくに茶系の2色を選びました。
現在靴が届くのを待っているそうです。わたしも勝手に楽しみにしています♪
彼女の感想では、タルタルガさんは第一甲も低めの方に合いやすい形な気がするとおっしゃってました。わたしが第一甲一点でとまっていた感覚からしてもそのように思いました。
大阪には他にも木型があるそうなので、もう少し合いやすいものもあるかもですね。
ぜひ、4A木型も開発してくださいねとお伝えしておきました。
タルタルガさんのまとめ
(1)HPによると、B幅以下3A幅までのデザイン靴がある。足長は20.5センチから〜25センチまでのようです。とっても小さな靴が確かにおいてありました!あとヒールが高い印象がありますが、そうでもない靴もあります。
(2)感覚としてはデザインオーダータイプ。皮選びは楽しい人には楽しいけれど、苦痛な人には苦痛かも・・・。しかし、奇抜そうに見えるデザインも色を変えるとエレガントに見えたり楽しい発見があります。
(3)デザインは甲を被っていたりストラップで前滑りしにくい配慮がされています。
(4)ある程度靴の履き感がわかっていることが求められると思います。自信がない方は時間をかけて履いてみるのが良さそうです。とにかく試着は良く歩いてみてくださいね。
例えばわたしの場合細幅靴を10分履くと、足が縮んできますので試着は10分以上する必要があります。(または前もって縮む靴を履いておく)
気になる方は、実際は測り方によって幅の捉え方は違うのでサイズにとらわれずとにかく履いてみるのが重要だと思います。細幅(狭幅)でもっと靴を楽しみたい、いろんな靴を履いてみたいという方で、お近くの方は一度足を通してみる価値があると思いました。
東京に持ってこられた靴しかみていませんが、断然、履いたほうが素敵に見えるデザインでした!
基本的に完璧なフィットというのは難しいのでどこで妥協するのかというのは考えどころです。デザインされた靴を選べるという楽しさは絶対的にあるんですよね。
最後に・・・個人的にはやはりちょっとお値段が高いので、妥協点がどうしても高くなってしまったと思います。この試着会の結果、失敗したとしても一度フェラガモの4Aをとにかく試すぞ!という決意をしたのでした。
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