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敵を知り己を知っても、戦に勝てない。 自分の為の細幅(幅狭)足・細踵の靴と足に関する考察・メモ。
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先日、ハイヒールをよく履いているお友達Aさん(幅D〜C)とヒール靴のフィット談義をいたしました。
興味深い内容だったのでまとめておきます。

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細幅足の方と話していて、「幅の細い靴はどこにあるのか?」「幅さえ細ければ…」という話も聞くのですが、足囲が合っているだけではヒールのパンプスを長時間履きこなすのは無理だろうね。というのがAさんと私の共通の認識でした。

足囲が合っていればという話を、私のような細幅足の持ち主が語るのもおかしいのですが、コレは私がオーダー靴をやっているからこそ得た結論です。(オーダー靴は、現在試着靴5着目でその上たぶんあと2足くらいは作りそうな勢いですが、作っているのが友達でして、私がいろいろとうるさいオーダーをしているため と その他の諸事情の為にそういう状況になっています。最終的にはよいご報告ができるようにがんばっています。)

で、ようするにヒールの靴でボール部分だけで支えるのは長時間はなかなか難しい。オシャレするシーンに止めておいたほうが良さそうです。

足のむくみなどで足のサイズ感が一日のうちでも変りますし、ボール部分だけに頼ってサイズ合わせをすることにそもそも限界があると思われます。(コレは細幅だろうが、そうでなかろうが同じ条件だと思います。)

それでも、ボール部分はある程度支えられていなくてはなりません。下記、図のピンクの部分がボール部分となりますが、ここは横アーチをつぶさないように、かつ、ある程度合っている必要はあります。全く合っていないとドンドン前に滑って行ってしまいます。

その上で、ボール部分以外に足先、足底のフィット、ふまずから踵までの靴の後半分でどの程度足を支えているか、フィットしているかがとても重要です。

ブルー部分は履き口のくりです。ここが浅ければ浅いほどカバーする面積が狭くなるので押さえがきかなくなります。指の股が見えるほど浅いものがオシャレとされていますが、青の点線で示したようにより足先を隠すようにすれば支える面積は大きくなり、足にも合いやすくなってきます。また、どんなに浅めの作りでもボール部分の親指と小指の付け根の骨はきちんとおさえるようになっていることが望まれます。

次には、土踏まず〜踵までの靴の後半部分でのフィットです。この辺りがかなりフィットしていれば、シンプルなパンプスでも支える面積が増えて楽になると思われます。
細幅足の方は、たいてい足の後部分(ふまずから踵までの間)も通常の方より幅が細かったりお肉が少なかったりするのでここでのフィットが得られていない可能性が高いです。そうなるとボール部分への負担は相対的に高まりますので、ボール部分が合っていたとしても強く力がかかれば前滑りや痛みの原因になりやすいという問題が発生しがちです。

また、某靴屋でも話を聞きましたし、Aさんも同様のことをおっしゃっていたのですが、ふまずぶぶんの甲がおさえられると骨格が決まる(正しい位置に納まる)そうで、そこできちんとおさえることで、靴の中での足の幅の変化や骨格のくずれが最小限に止められるようです。(自分の手でその部分をおさえるとボール部分に横アーチができ足幅が細く整うのがわかります)

ですからなおのこと、どうやって靴の後半部分でフィットを得るかがポイントとなりますが、ひろめの幅の方に合わせたというよりゆったりとしたフィットが好まれているという理由により、既製靴では、細幅足の方がここのフィットを得るのは難しいのが実情です。

さらに、ハイアーチの場合には底面でのフィットが得られない場合が多いのでインソール(部分的なものもあり)で支えることも必要になります。

その為に現実的なのは、ストラップやベルトでの対応になります。
私が持っている靴では、ピンク→の箇所のボール位置のストラップがついている場合がけっこうありますが、それだけでなく 土踏まず位置のストラップが効くと格段に楽になります。

私が履けるサンダルをご紹介します。こちらのサンダルはヒールの高さは高いですが、ルブタンやフェラガモよりずっと楽に歩ける靴です。

普通は36サイズなのですが、サンダルをいいことに35サイズまでサイズダウンした上で、甲部分のベルトで足をおさえることで履きやすい靴と呼んでもよい履き心地です。
※私の場合ハイアーチでふまず部分の甲部分は比較的高めなのでこの手が使えましたが、そうでない方はMr.ミニッツのようなところでもストラップをカットしてくれるとか穴をあけてくれるサービスがあるそうですのでそのようなものをご利用になるとよいかもしれません。

さらに、足を固定するサポートをするのが足首ベルト。これだけでおさえてしまうと、足はぶらぶらして骨格が固定されないので補助的なものとして考えたほうがいいですし。このデザインなら長い時間歩かないものにしたほうが良さそうです。

私のお友達のオシャレな方は あるくようの靴とお出かけ先で履く靴を分けていらっしゃいます。

いずれにしてもある程度は幅とかいろんなところが合っている前提でのストラップなのであまりにもブカブカだと効果がないのが実際は問題ですが、意地でもストラップレスという気持ちがするっとなくなってきたのでその点では、選ぶ幅が増えたなと思います。しかし、ちゃんと甲をおさえるストラップやベルトのついたパンプスって少ないんですよねえ。

デザイン的に微妙とかありますけれど、靴用のバンドはやはり効果的です。甲薄さんだと、別売りのパンプス用バンドなどもブカブカで困る場合が多いとは思います。こういった補助的なベルトをご利用になっていらっしゃる方もいらっしゃいます。(サイズがどうしてもなら穴開け可能そうです)

※私は実際は使ったことない(使う靴がない)のですが、こちらのショップにはいろいろなデザインのベルトがあるみたいですね。
そして、このベルトの形状は、私が履けるサンダルと同じですね。おもしろいです。

それから、靴のフィットについて詳しく書かれているサイトを発見しました。
とても勉強になります。

http://www15.plala.or.jp/miagolare/kutsu_erabi.html
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無題
プレーンパンプスのようなサッと調節することができない靴を丸一日履く場合、
どうしたって一日のうちの何時間か(むくみが少ない時間帯)はブカブカの状態で過ごすことになりますから
足にはかなりの負担がかかりますよね・・・。

日本人は履き口が浅いプレーンパンプスやぺたんこバレエシューズ(←ヒールさえなければ長距離を歩いてもOKだと思い込んでいるらしい)で長時間歩き回る人が多いですが、悪い習慣だなぁといつも感じています。
どうも「サッと脱ぎ履きできる靴」を求めている方が多いようなのですが、本来求めるべきは「(むくみ具合に応じて)サッと調節できる靴」なんでしょうね。
NONAME| | 2013/04/20(Sat)12:37:56| 編集
Re:無題
こんにちは
丸一日靴を履くといっても、オフィス内で履くのと外回りで歩き回るのは全然違うのに靴は同じでは大変だと思います。1日をどのように過ごすかによって履く靴をちゃんと考える習慣を付けたいですよね。
バレエシューズはバレリーナがオフに履く靴(体を腹筋・背筋で支え、足にも筋肉がばっちりある人用)という話を聞いてとても納得した通りとても疲れる靴なんですよね。ヒールがないことをよいと考える人が多いのは、幅の合わない靴を履いているひとが多い証拠ではないかと思います。正しいサイズと使い方に合わせた靴の選び方を学ぶ機会が少ないことがとても残念です。
プレーンパンプスもサイズが合えばそれなりに(あくまでそれなりです)歩けますし、本来サッと履けるものではないと思うのですが、ブカブカのものを履いている人がみていると多いようです。サッと調節できる靴というのもおもしろいですね。
【2013/04/20 18:31】
プロフィール
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k
性別:
非公開
自己紹介:
計測の結果、足長23センチ、柔らか系の細幅足(地面についた時B、空中で左AAA・右AA)です。ギリシア型。開帳足には完全にはなっていないようですが、こんにゃくなアラフォーです。
靴・足については素人ですが、いろいろと自分なりに考えています。
twitterアカウント:@k_narrow_shoes リフォローはいたしません。メンションの確認はできないと思います。
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